2009-01-01から1年間の記事一覧

2009年を振り返って

少し早いですが、2009年を振り返ってみました。1.政治は民主党が圧倒的な強さで政権を獲り、変化に向けて出航した日本ですが、自民党の残した負の遺産や民主党自身の埃で順調とはいえない状況になっています。と言っても、やはりまだ期待は捨てずにもう少…

経営を見る眼(伊丹敬之著)

(1)感想 経営をする側になるにはまだまだ程遠いですが、一緒に働いてもらえる「部下」の様な人が少し居ることもあり、自分の働いている組織と照らし合わせながら読んでみました。経営・組織はやはり「人」で動いている、如何に「人」に自発的に仕事をして…

これからの原子力発電(Nuclear's next generation)

The Economist(Dec.12-18.2009)の特集記事(Technology Quarterly)に新しい原子力発電方式についての記事がありました。 Argonne研究所のTop page(News)にもリンクが貼られてありましたので、少し書きますと−−−−−−−−−−−−−−−− 1.既存のPWRに代わる第4世代"g…

東洋的な見方(鈴木大拙著)

(1)感想 「東洋的」な見方・考え方を西洋との比較し、またそのもの自体を深く洞察されていました。 「禅」について、今まで良く分からないから知ろうともしていなかったのですが、言葉で表現するには非常に難しく誤解を招く危険性があることなど、少しは…

自分の中に毒を持て(岡本太郎著)

(1)感想 岡本太郎氏の熱い想いが込められていました。 太陽の塔を見た時、「なんだ、これ。よくわからないけどすごい」と思いましたが、岡本氏の作品はなにか情熱が内側からほとばしる様な印象を受けます。 それは、「作品を見たら元気をもらえる」とかそ…

グローバリズムの出づる処の殺人者より(アラヴィンド・アディガ著)

(1)感想 いつもはこのような長編小説はあまり読まないのですが、インドの現状を描いているとの書評をみて2008年のブッカー賞を受賞したこの本(原題:The White Tiger)を読んでみました。 インドの企業家が殺人を犯した経緯を、インド訪問を控えた中国の…

隠れた人材価値(チャールズ・オライリー、ジェフリー・フェファー著)

(1)感想 本当の意味で「社員を資産」と考え、「社員を大事」にしている企業がどのような取り組みをしているかの実例を挙げ、分析している書です。 平凡な社員のやる気を引き出し、最大限の成果を得る為に本当に必要なことは決して難しい経営理論等ではな…

佐藤可士和の超整理術(佐藤可士和著)

(1)感想 初め整理術と聞いて空間的な(デスクの上など)整理だと思っていましたが、それだけでなく更に情報・思考の整理にまで拡がっていました。 よく物を失くしてしまっていたので空間の整理については必要性をものすごく感じており、取り組んでいまし…

組織戦略の考え方−企業経営の健全性のために(沼上幹著)

(1)感想 日本型組織の良い点をあげ、それを邪魔する数々の問題を取り上げてその対処法が書かれていました。自分自身の一部言動・行動が「厄介者」「野党的な論評者」「フリーライダー」になっていると感じ、それを前向きな方向に変えたいと強く感じました…

失敗の本質−日本軍の組織論的研究(戸部良一著)

(1)感想 太平洋戦争における日本軍の行動を研究することによって、失敗の教訓を導き出している良書。日本軍が他国軍との比較において犯した失敗の数々の原因を見ていくとまさに今、働いている会社の組織そのものだと気付き、おかしいと共に背筋が寒くなる…

各国の失業率

最新のEconomistのEconomic and Financial indicatorsによれば、 America:10.2%(1983.4月以来の2桁台) Australia:5.8%(先進国で最も早く利上げを実施したのに失業率は悪化している)失業率の改善が至近の重要な課題だと思います。

小さいことばを歌う場所(糸井重里著)

(1)感想 ほぼ日での中島みゆきさんとの対談で中島さんが絶賛していたので読んでみました。温かくも本質をついた何度も読み直したい「ことば」が沢山収められており、「ことば」の力を強く感じました。こんな「ことば」を綴りたいと思いました。

なぜマネジメントが壁に突き当たるのか?(田坂広志著)

(1)感想 心の姿勢について多く語られていました。現在の自分と照らし合わせてまだまだだな。もっと真剣に、ひたむきに、と思わずにはいられません。新たな世代へ知識を伝える為に言葉・文字を用いる事はもちろん大事であると思いますが、その先のもの、例…

人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか?(水野和夫著)

(1)感想 今までイメージしていた「グローバル経済」とは違うものをみせてもらいました。今までの時代とは違う新しい時代に入ったことを感じました、まさに「世界はひとつ」だと。 今ではインターネットで世界中の情報が手に入りますので、テレビはほとん…

死について考える

最近、仕事で大変お世話になられた方が亡くなられました。心よりお悔やみ申し上げます。その方は別の会社であったのですが、かなり年上であり、また非常にできる方であるのにも関わらず非常に気さくに接して頂き、生き方の手本になる方でした。亡くなられる…

コトづくりのちから(常盤文克著)

(1)感想 日頃、自分が感じていることが書かれており、結局のところ大企業、中小企業に関わらず「人」が大事だという事が再認識できた気がします。 数々の「コトづくり」の事例が挙げられており、なかなかできることではないと思いながら、非常にいい刺激…

ヤバい経済学(スティーヴン・D・レヴィット/スティーヴン・J・ダブナー 著)

(1)感想 経済学というものについて考え方がガラッと変わりました。世の中の様々なことを対象に考察しており、非常に読み応えがありました。 まず、人はいろいろな「インセンティブ」を元に行動を決定づけていること。それが道徳的にどうかということは多…

中小企業への融資のモラトリアム(返済猶予)

亀井静香郵政・金融担当相が国民新党の存在感を出す為の大見得を切っている様です。なぜ金融担当相にこの人なのか?と思っていましたが、民主党は大事な大臣ポストに適切でない人選をしてしまった様です。

失業率の改善はいつになるのでしょうか

世界各国の失業率(unemployment rate)について改善が見られないようです。 最近の失業率はUS:9.7%(過去26年間で最高)、UK:7.9%、日本:5.7%となっています。 世界経済は底を打ったとの雰囲気で株価も少し回復しましたが、今後失業率はスムーズに回復す…

2009年のCO2排出量予測

International Energy Agency (IEA)によると2009年のC02排出量が2%減少する見通しとのこと。今回のrecessionが大きく寄与しているようです。 再生可能エネルギの開発・普及や既存エネルギの効率向上も将来に向けて大事な事だと思いますが、節約だけでも効果…

「エコポイント」「エコカー減税」ってなに???

最近良く「エコポイント」「エコカー減税」という言葉を聞くので、少し調べてみました。また、対象になる製品がCO2排出量の全体に対してどの程度占めるのか全国地球温暖化防止活動推進センター(環境庁)のデータ(http://www.jccca.org/content/blogsection…

衆議院選挙特集

NIKKEI NETで「選択09衆院選スペシャル」と題して特集HPが立ち上げられています(よく纏まっています)。 NIKKEI NET 政権交代特集 今回の衆院選は個人的には民主党の政策が進めやすくなる様に「自、民伯仲」ではなく、「民主過半数」の結果が望ましいのでは…

失業率9.4%(アメリカ)

6月の失業率が予想に反し5月の失業率(9.5%)から9.4%に改善されました。オバマ大統領は以下のコメントを発表し、「最悪期は過ぎた」という雰囲気が市場に拡がった様です。 the worst [of the recession] may be behind us. [But] we have a lot further t…

英銀の決算発表(その3)

8/7(金)にRoyal Bank of Scotland Group Plc(70% state-owned U.K. bank)の上期決算が発表され、大手英銀の決算発表が出揃いました。RBS.LNは£15mの利益を発表しましたが充分な結果とはみなされず、株価は-12.09%と大きく下げました。他の大手英銀の株…

英銀の決算発表(その2)

8/5(水)にLloyds Banking Group Plc(Lloy.Ln)の上期決算が発表されました。2009.1月に買収したHalifax Bank of Scotland(HBOS)の不良債権により前年同期の£2.8bnの利益から £4bn の赤字となりましたが、現状が最悪期で今後改善されるとの見方もあり、株価…

英銀の決算発表

8/3(月)に発表されたHSBC Holdings Plc(HSBA.LN)とBarclays Plc(BARC.LN)の決算は投資部門の成績が良く、それぞれ+4.98%、6.70%上昇し、FTSE 100のFinancial Sectorも+2.68%上昇しました。RBS.LNも+3.49%上昇しています。現在、政府管理下(state-cont…

各党のマニフェストを見て

7/31に各党のマニフェストが出揃いました。 内容的には色々な人々への人気取りの内容を並べているだけで、各政党に差はありません。 気になる項目について抽出してみると1.消費税増税社民党や共産党は反対を明記。 自民党は明記せず(増税の意向あり) 民…

学問は青天井(茂木健一郎氏-音声ファイル)

茂木健一郎さんの講演の音声ファイルを聴きました。著書を読むのと併せて聴くと理解が深まるように思います。特に良かったのは以下のフレーズです。 才能は生まれつきではない 他人と比較してはいけない 今まで講演に行かないと聴けなかったことが入手できる…

思考のボトルネックを解除しよう!(石川和幸著)

(1)感想 限度を決めてしまっている「ボトルネック」に焦点を合わせ、それらを如何に取り除いて いくか具体的な方法を交えて書かれていました。書かれている事すべて役に立ちそうですが、なかなかできることではないことが多く、ひとつずつトライしてみた…

日本の若者の投票率

とうとうというかやっとというか衆議院が解散しました。 投票日は2009年8月30日になった様ですが、今後の選挙に若者はどのぐらい投票するのでしょうか?投票率の推移を見てみると20代、30代の投票率は50代以上のそれより低くなっており、各年代の人数を考慮…