「変わる」ということ

「変わる」の意味を大辞泉で引くと

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 1.物事の形やようすなどが今までと違った状態になる。
 2.ある場所・方向から他の場所・方向へ動く。
 3.(多く「かわった」「かわっている」の形で)普通と比べて異なっている。
 一般的、標準的なものとちがっている。
 4.物事と物事との間に違いがある。異なる。
 5.相撲などで、相手にぶつからないように身をかわす。
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という意味だと書かれています。


日本語というのは一つの言葉で多くの意味を表せる便利な言葉と思いますが、この「変わる」という言葉については個人的に残念だと思っています。

英語だと「1」は”change”、「3」だと”eccentric”となり、意味が混同されることはないと思いますが、一方日本語だと「1」の意味で使っても「3」の意味の余韻が残る。。。

今、「変わる」必要性が説かれていますが、この「変わる」という言葉が持つ意味がその足枷になっているような気がします。


日本人は昔から諸行無常

(Everything is evanescent [transient])

仏教の根本主張である三法印の一。世の中の一切のものは常に変化し生滅して、永久不変なものはないということ。

という考えを知っているのですから、現状と向き合った上で必要があるものは「変えていく」が求められると思います。


変わらないことはない、如何に変わっていくか。