創造力(西堀栄三郎著)

日頃、自分が悩み、考えていたこと、自分の考える方向性と著者の考え方がほぼ一致することに非常に驚きました。
世の中はゼネラリストよりもスペシャリストを望む方向性が強いですが、自分自身の経験からはスペシャリストも大事ではあるが、それだけでは上手くいかず、それぞれのモノゴトを調整、取りまとめることのできるゼネラリストも必要であり、むしろこれからはゼネラリストの方が仕事する上で重要視されるのではないかと考えています。
もちろん、それぞれのモノゴトについて少しでも深い知識が必要な事は自明であり、またある領域でスペシャリストになることからゼネラリストへの道が始まると思います。

スペシャリストはモノゴトを細切れに「切って」深く探求し、ゼネラリストはモノゴトを「繋げて」ある方向性を出していく。大まかに言ってスペシャリストは西洋的でゼネラリストは東洋的な感じを受けます。

そこでゼネラリストに要求される能力はどのようなものか考えてみると以下5項目が思いつきました。

1.聞く能力
2.情報を咀嚼できる知識・教養
3.未知の状況に対応できる応用力
4.人を導くリーダー力
5.分かりやすく伝えるコミュニケーション力

能力を伸ばすということは、単能工であれば多能工へと「幅を広げる」ことであり、スペシャリストであれば専門性から抜け出してゼネラリストになることである。