超・格差社会アメリカの真実(小林由美著)

(1)感想
今、世界を混乱の渦に巻き込んでいるアメリカの内側を確認しようと思い、再読してみました。アメリカという国は「自由」と「平等」が満ち溢れており、テレビドラマに出てくるビバリーヒルズの様な楽しげなイメージがあったのですがそのイメージで読むと結構ギャップがあります。過剰な拝金主義が幅を利かせ、富める者が更に富み、貧しい人の生活はどんどん厳しくなっていく。。。以前実在した「アメリカの豊かな中産階級」は専門スキルやノウハウを磨き、豊かな階層に上がれる一部の人達以外(大手メーカの勤務者等も含まれる)は、日々の生活が不安定な「貧困層」に落ちて行き、その「貧困層」をリタイアした親世代が支える。まさに現在日本が抱えている問題と同じことが起こっていると感じました。このままだと日本も中産階級がごそっと抜けた二極化が進んでしまうと再認識しました。
「教育格差」「医療格差」「地域格差」 すでに日本でも始まっているこれら格差がこれからの若い世代の成長の妨げにならないようにセーフティネットの拡充が急務だと思います。

(2)キーワード

アメリカに住んでいると、この国は、4つの階層に分かれた社会だとつくづく思う。その4階層とは、「特権階級」「プロフェッショナル階級」「貧困層」「落ちこぼれ」である。

超・格差社会アメリカの真実

超・格差社会アメリカの真実