風の谷のナウシカ
「風の谷のナウシカ」は一番好きな物語です。
それはこの物語全体に大きな「慈愛」が満ちているから。
国同士や、人と蟲との戦いは相手を傷つけ、新たな憎悪の感情を生み出す。
相手に与えた憎悪が増幅されて、自分達に返って来る。
「国を滅ぼされた」、「家族を失った」という理由から自分の行動を正当化しても
負の連鎖は断ち切れない。いつまで経っても終わらない。
それを断ち切って進む為には「慈愛」しかない。
一時の感情に流されず、「慈愛」を以て物事を見れば腐海の意味や蟲の役割が見えてくる。
世の中にも「慈愛」のアプローチで解決できる問題が多くあると思います。
即効性は無いかも知れません。でも時間をかけて係わっていくものだと思います。
それは日本の、仏教に課せられた使命の様にも思えます。
多すぎる火は何も生みはせん
火は一日で森を灰にするが
水と風は100年かけて森を育てる
- 作者: 宮崎駿
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 1987/07/01
- メディア: コミック
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