会社に人生を預けるな(勝間和代著)

(1)感想
勝間さんの著書は良く読ませて頂くのですが、本書は身の回りのいろいろなリスク(見えているもの、見えていないものを含む)について感度を上げていきましょうという内容でした。今まで当たり前だと思われてきたこと(終身雇用、食の安全)がドンドン崩壊して来ている状況で非常に大事だと感じました。
「日本が導入すべき3つのもの」として提言されているものの中で、終身雇用に触れられていますが、全くの同感です。今の若者にとって終身雇用は既に当てにできないという意識になっていますし、一方で「先に生まれただけの人」の年金の為に給料から毎月天引きされる。。。。

更に終身雇用で守られた方の雇用を確保する為に新規の正社員採用を減らし安い賃金の非正規労働者を多く生み出す。
このままでは日本の国力の低下を止めるどころか加速させてしまうのではないかと思います。

(2)キーワード

食べ物や飲み物は人間が生を営む上で最も重要なものですが、この他にも、保険しかり、住宅ローンしかり、マイカーしかり、そして終身雇用制もしかり、さまざまな身の回りのものを、リスクという概念から見直すことをお勧めしたいと思います。