AIG(アメリカ)

AIG公的資金(taxpayer's money)の注入を受けているのにもかかわらず、法外なボーナスを支払ったことが大きなニュースになっています。これについてオバマ大統領は不満を隠さず、またガイトナー財務長官はそのボーナス分を次の公的資金額から減じると言っています。公聴会に出席したビックスリーのトップ達の行動にも驚きましたが、エグゼクティブ達はもう「自分さえ良ければいい」としか考えていないのでしょうか?
今、アメリカはグリーンニューディール等の大型政策を実施することから財政赤字額が膨らんでいます。それを埋める為に国債を発行してもこの様な国の債券を一体誰が買うというのでしょう。
ヒラリー国務長官は中国と日本に米国債購入を期待しているようですが。。
一方、「バイ・アメリカン」(=保護貿易)という長期的にはアメリカの首を絞めかねない動きも出ている様で、アメリカの先行きには大きな暗雲が立ちこめている様な気がします。

ただ、グリーンニューディール自体は環境・エネルギ分野においてパラダイムシフトの起点になりうる可能性を少なからず秘めているでしょうから、その分野の技術で先行している日本企業が日本国家と戦略的に参画して新エネルギのデファクトスタンダードを獲って欲しいと思います。米国債購入を外交カードに活用できる時期だとも思います。