天然ガス供給停止(EU-ロシア)

もうすでに大々的に報道されていますが、ウクライナ経由EU諸国向けの天然ガス供給が止まっている様です。話し合いは少し進展しているようですが記録的な寒波が襲っている今冬だけに一刻も早い解決が望まれます。
ロシア(Gazprom)は2008.3月にも同じ様な供給量調整を実施しており、EU諸国のEnergy Security上の大きな問題となっているようです。

尚、EU側は供給量調整を"Political Weapon"とみなしていますが、Gazpromは"Business"だと主張しているとのこと。
非常に政治的に難しい地域なので"Political Weapon"+"Business"というのが正解なのでしょう。

EU諸国におけるエネルギ源の30%近くを占める天然ガスウクライナ経由のものに完全に頼り切っているようですのでなにか施策を打たないといけないのだと思います。
施策といってもカスピ海を経由するパイプラインを早期実現してそこから供給するとかではなくてエネルギ消費効率の向上を図るとか、消費地近辺で発電(原子力・水力・太陽光 等)できるようにするとかの施策が必要だと思います。
(結局、エネルギ源を輸入に頼っている限りEnergy Securityはあまり改善されない)

EU members Austria and Romania said deliveries were down 90 percent and 75 percent respectively, while Hungary, Bulgaria, Turkey, Macedonia, Greece and Croatia all said Russian gas flows via Ukraine had halted.