日本語が亡びるとき(水村美苗著)

(1)感想
梅田望夫氏のレビューを見て読んでみました。
本書の評価には賛否両論いろいろあると思いますが、
私としては賛成できる内容でした。

日常は全く意識しませんが、日本語は多様な書き言葉(漢字、カタカナ、平仮名)を用いて、表現したい内容に合わせて組み合わることができる世界でも珍しいすばらしい言語と思いますので、しっかり「護って」いかなければいけないと思いました。

一方、英語の絶対的な地位というものはもう揺らぐ事はないと思われ、国外とコミュニケーションを取る為には必要なスキルですので、その教育も国主導でしっかり実施していくことが大事だと思います。

科学技術分野もそうですが、文学的なこともしっかりとした国家戦略を練って欲しいものです。

(2)キーワード

英語の世紀に入ったということは、国益という観点から見れば、すべての非英語圏の国家が、優れて英語ができる人材を、充分な数、育てなくてはならなくなったのを意味する。

学校教育を通じて日本人は何よりもまず日本語ができるようになるべきであるという当然の前提を打ち立てねばならない。