潮力発電(イギリス)

今、イギリスで潮力発電に注目が集っているようです。海に囲まれた国ですし、周りの海流も比較的速い様で、潮力発電をするには向いているのでしょう。潮力発電には扇風機の様なものを海底に設置して発電するものや蛇の様な装置を海面に浮かべて発電するものなどいろいろありますが、Marine Current Turbines社(http://www.marineturbines.com/)の”SeaGen”が一番おもしろい形をしています。2基の羽根(HPに拠れば直径15m〜20mで風車に似た形状)が海底から海面まで伸びた支柱に設置されており、1.2MWの発電能力を有しているようです。通常は海中に羽根が沈んで発電しますが、メンテナンス時にはその支柱上をスライドして羽根が海面に出てくる構造になっていますし、この支柱を利用して海底に送電ケーブルを敷設できるのでなかなかいいシステムだと思います。空気よりもエネルギー密度が高い水を使用する方が効率的でしょうし、いい海流があれば20%程度と言われる風車の稼働率を超えることは可能でしょうから、海に囲まれた国(もちろん日本も)にとっていい選択肢になるかもしれません。問題点としては周辺動植物への影響や海流自体に与える影響などですが、前者についてはSeagenの専用HP(http://www.seageneration.co.uk/)には環境調査を継続して実施していくと記載されています。10年後には実用化されているか?楽しみです。