イラン 世界の火薬庫(宮田律著)

①感想
ほとんど内情が伝わってこないイスラム教(シーア派)で統治されている国が知りたくて読んでみました。同じ中東地域のイラクサウジアラビア等とは民族的に異なり(アラブ民族とペルシャ民族)、同じイスラム教でも互いを異端視しあう複雑な状況を理解しました。非常に複雑な民族的・宗教的な背景を持ちながらも豊富な天然資源・核を武器に国際社会で存在感を出してきていましたが、昨今の原油価格正常化等で大きな打撃を受けることは必至なのかなと思います(ロシア、ブラジルも同じですが。。)。
国民の大多数の若者達(CIA-World fact book(https://www.cia.gov/library/publications/the-world-factbook/)より国民平均年齢は26.4歳)の為にも良い方向での内部からの変革が始まって欲しいと思います(外からの圧力は攻撃性を増すだけでしょうか)。一方、雑誌Forsightの記事に拠ればイランの教育分野は成功している様で世界でも指折りの工学部出身学生を世界に排出(流出?)しているようで、スタンフォード大大学院の工学過程に入学した学生の内、多数がシャリフ工科大学テヘランにある国立大学)卒業生とのこと。

②キーワード
シーア派
イラン革命防衛軍
・イランと国際社会
・深い歴史と優秀な若者