強権と不安の超大国・ロシア(廣瀬陽子著)

①感想
ソ連邦崩壊後から現在に至るまでの経緯などが書かれており、旧ソ連諸国へのロシアの強権統治が今なお強く影響を及ぼしていることが分かりました。「エネルギ」分野では欧州への天然ガス供給について強硬な態度を取っているのは知っていましたが、旧ソ連諸国へは「紛争」「政治」「経済」等で更に大きな影響力を持って実効的な支配をしているようです。旧ソ連諸国を繋ぎ止めたいロシアの戦略の概略が見えた様です。近年のロシアの急進はエネルギ価格の高騰に拠るものが大きいと考えられますがそれがなくなるとどうなるのか。。。考えたいと思います。

②キーワード
・ロシアの外交カード;「紛争の利用」「エネルギー問題の利用」「政治的なカード」「経済的なカード」
KGB