21世紀の歴史――未来の人類から見た世界(ジャック・アタリ)
GWはジャック・アタリをまとめて読んでいます。
「超帝国」「超紛争」「超民主主義」という流れで世界が形作られていくという内容であり、西洋思想に基づく一つの未来予測として読んで良いと思う。
新しい秩序が生まれる前には大きな戦争があったのは歴史から明らかであるが、新しい秩序が生まれたからと言って紛争が根絶されたことがないことも歴史から明らかである。
「超民主主義」というのはある特定の一面のみから物事を捕らえば、実現可能であると言えるが、それは本物ではない。
世の中は混乱しており、解決されることをみんなが望んでいるが「解決する」だけが答えで無いように思える。
「解決」ではなく「共存」。
人間が時には猛威を振るう自然に対し向合う、そんな姿勢が必要ではないかと考えます。
- 作者: ジャック・アタリ,林昌宏
- 出版社/メーカー: 作品社
- 発売日: 2008/08/30
- メディア: 単行本
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